つぶやき

貨物機関車から学ぶ日本の経済

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夢の超高出力機関車

今日は中津の梅田貨物線をよく走っていた機関車の話です。

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中津はつい数年前2013年まで梅田の貨物駅があり貨物列車が頻繁に出入りしていました。その中にEF200と言う機関車があります。
ef200
この子は1990年に試作機のEF200-901が登場しましたが、バブル期からの日本を象徴するような機関車です。(たいそうな)
今日はこんな鉄以外にはおもしろくもなんともないお話です。
EF200はバブル期にこのままでは貨物列車が長編成化するというのでEF66を超える貨物牽引機関車を造ることになりました。そこで1600tの貨物が牽引できる6,000 kWと言う超巨大出力で設計されました。そして今ではメジャーな技術でもあるVVVFインバーターのモーターを採用となんか良くわからないけど当時からしたら未来の機能が満載の夢の機関車だったんです。機関車の車体の横に「INVERTER HIGH-TECH LOCO」と誇らしげに書いてありました。(残念ながら当時の画像はありません)

時代が求めていなかった超高出力機関車

貨物輸送がどんどん増えてしかも線路には高速化した列車がたくさん走っているのでそれらの列車の速度を落とさずに間を走れるようにと構想・設計されたのがこのEF200である。
しかし完成時に悲劇はおとずれた。バブルの崩壊により輸送する荷物がそんなに増えなかったのである。さらに運用してみて新たな問題が発覚する。
鉄道の架線には直流1500Vが流れていて、変電所から電気が供給されますが数kmごとに1単位としてその変電所が何箇所もあって電力を供給しているのですが、EF200がフルパワーで走ると、その変電所の供給エリアをまたぐときに多大な電力を持っていってしまうので架線の改修が必要になるそうです。他の電気機関車が重連で走ると1両目と2両目にタイムラグが生じるのですが、EF200の場合は1両なので大変です。
お風呂場に大人1人が入るのと子供2人が入るのと体重は同じだとしたら溢れる水の量は同じですが、子供2人の場合は1人が入ってる間にもう1人が体を洗うために風呂の中から水を取れば使った風呂から出た水の量は同じでも溢れた水の量は異なります。
線路はJR西日本とか東日本のものでそこにJR貨物のEF200が居候の分際で走ってきて電圧を下げて周辺の電車に影響を起こし結果ダイヤが乱れる・・・と言うなんとも当初の設計からは考えられないような迷惑な機関車になてしまったのです。
性能がフルに発揮できない上にしかも高性能なだけにコストも高い、そんな機関車など生産し続ける必要もなくすぐに新設計されたEF210が採用されその後の直流貨物機関車の主力となりました。しかも桃太郎などと言う愛称までついてなんだこの差は 汗
(下画像がEF210)
田川踏切付近ガード

EF210とEF200
バブル突入前のエコとか経費削減とかと無関係な時代背景で製造されたEF200はバブル崩壊後の節約社会の中でとても肩身の狭い存在として今もまだ現役で走ってる子もいます。貨物機関車にこういう歴史があったということを知ったあとでEF200を見るとかわいそうな機関車と愛情がわくかもしれません

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平井 裕三(管理人)
大阪市北区に住む梅田の北の住民。北区内の情報だけでなく、北区民が移動する範囲でみつけた面白いもん、歴史的価値があるものをできる限り調べて発表。元鉄ちゃんなので鉄分も多め。北区発行のフリーペーパーつひまぶの編集にも参加している。

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